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研究内容Research Contents

   身の回りには制御するべき対象があり、例をあげると、エアコンがその制御対象にあたります。エアコンの温度を希望の温度へ調整するためには、制御技術が必要不可欠です。 現在では、一般家庭の電気製品などから、発電所、工業プロセスといった幅広い分野に制御技術が非常に重要な役割を果たしています。

   

   制御技術の中でも,「PID制御」が広く用いられています。しかし,制御対象のほとんどは非線形性を有しています。そのような制御対象に対して, 単純なPID制御器を適用しただけでは良好な制御結果が得られないというのが現状で、さらなる高性能な制御(「データ駆動型PID制御」など)が求められています。
   また、制御システムにおいて、ノイズが問題となります。ノイズが入ると制御に悪影響を与えます。ノイズを取り除くため、「ディジタルフィルタ」を使用して制御の安定性を高めることができます。
   そして、ネットワーク化された制御システムにおいて、観測信号や制御信号の送信にデジタル通信を採用した場合は、連続値信号に対して離散化及び量子化を施す必要があります。 しかし、制御システムを無線通信で接続した場合、量子化誤差が制御システムの性能を劣化させることがあります.解決策の一つとして、「Δ-Σモジュレータ」を使用して、量子化誤差による影響を低減することができます。
   このように、本研究室はさまざまな観点から研究を進めることにより、高い信頼性を有する制御システムの構築を目指しています。

広島大学工学研究科
システムサイバネティクス専攻

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